株式投資の勉強は何から始める?初心者が最初に読むべき基礎知識の順番をQ&Aで解説
小学校の遠足を思い出してください。出発前にしおりが配られて、集合場所と持ち物、歩く順路を確かめましたよね。先頭からいきなり走り出す人はいません。僕は、株式投資の勉強もこれと同じだと考えています。順路を決めずに銘柄名や売買のコツから入ると、自分が今どのあたりを歩いているのか分からなくなりやすいからです。今日は、よく聞かれる質問を3つ取り上げて、最初に読むべき基礎知識の順番を並べてみます。
Q. 株式投資の勉強は、どこから手をつけるの?
A. 僕は、株の話より先に自分の家計を見る順番をとっています。金融庁の資産形成の説明では、家計の収支やライフプランを踏まえて、貯蓄と投資を使い分ける考え方が示されています。そのお金がいつ必要になるのかが決まると、調べる範囲も絞れます。
そのあとが基礎知識です。日本取引所グループの入門教材は、株式会社のしくみ、株主、証券取引所、取引のルール、株価の順に項目を並べています。この並びは、そのまま学習の順路として使えます。
| 順番 | 学ぶこと |
|---|---|
| 1 | 株式会社のしくみと株式の役割 |
| 2 | 株主の権利 |
| 3 | 証券取引所と上場 |
| 4 | 注文と売買成立のルール |
| 5 | 株価が動く要因 |
Q. 株式を買うと、何を持つことになるの?
A. 株式は、株式会社が資金を集めるために発行するものです。これを持つ人が株主です。株主には、配当を受ける権利や、株主総会で議決する権利などがあります。東証の経済教室にある株主の説明でも、会社に出資して株式を受け取った人が株主で、配当や議決権といった権利を持つとされています。
身近な例で言うと、みんなでお店の持ち分を分け合うようなイメージです。ただ、その持ち分の値段は上がることも下がることもあり、将来も上がり続けるとは限りません。
Q. 株価はどうやって決まるの?
A. あなたが出した注文は、証券会社を通じて取引所に届きます。売買は価格優先・時間優先の原則で成立します。2024年10月発行の東証公式 株式サポーター 株式取引編は、注文の種類や売買成立の仕組み、板寄せ方式とザラバ方式をQ&A形式で扱っています。順路の4番目に来たら、このあたりを開く段階です。
株価が動く要因は、会社の業績だけではありません。需給、金利、為替なども関わります。値上がりで利益が出る可能性がある一方、下落して損失になることもあります。画面に出ている数字そのものが気になったら、アプリの株価表示が15分遅れになる仕組みを先に確かめておくと、注文画面の読み方が早く身につきます。
勉強を進めるとき、気をつけることは?
用語を覚えるだけで終わらせない、というのが僕の考えです。入門教材の順に仕組みを確認して、そこから注文や市場情報の読み方へ進む。日本証券業協会も投資の基本や金融商品のリスク、用語集を学べるコンテンツを掲載しています。
リスクの確認も、同じ順路の中に入れておきます。株式などの運用商品には元本割れのおそれがあります。期待できる収益だけでなく、価格の変動と、資金が必要になる時期の両方を見ておく必要があります。金融庁は長期・積立・分散という考え方を紹介していますが、分散は価格変動をある程度抑えることを目指すもので、元本割れをなくしたり利益を約束したりするものではありません。株価や配当、リスクをひととおり確かめたい場合は、株式投資の初心者が始める前に知っておきたい基本も入口になります。
順番をもう一度並べると?
家計とライフプランを確かめる。株式会社と株主、取引所と取引ルール、株価の要因の順に読む。リスクと資金の時期を同じ机の上に置く。今日の中身は、この3つです。
僕は新人のころ、お客さまに信用取引の仕組みを説明できず、先輩に代わってもらったことがあります。あのときつまずいたのは、手前の用語を飛ばして先に進んでいたからでした。ですので最後に一つだけ。読んでいて分からない言葉が出てきたら、そのままにせず質問してください。