株式投資の始め方|口座開設から初めての注文までを三つの質問で解説
「株って、結局どこで買えばいいんですか」。株式投資を始めるときに、まず浮かぶ疑問です。買う場所の話に入る前に、買うものを一行だけ確認します。金融庁の教材「経済とお金の流れ」では、株式は企業が事業資金を集めるために発行する出資の証書と説明されています。持っている人は株主になり、配当を受け取ったり、株主総会で議決に参加したりする場合があります。
ここからは、よく受ける質問を三つ並べて答えます。口座を開くところから最初の注文までが、ひととおりつながるはずです。
Q1.まず何から手をつけるの?
A.証券会社に取引口座を開くところからです。金融経済教育推進機構の教材(2024年度版)では、マイナンバー確認書類、本人確認書類、振込先の金融機関口座の情報をそろえ、申し込みと書類提出のあとに証券会社の審査を経て口座が開設される、という流れが説明されています。必要書類や申込方法の細かいところは証券会社ごとに違うので、申し込む会社のページで確認してください。
NISAを使う場合、金融庁の説明では、2024年からの制度の年間投資枠はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、合計最大360万円。非課税で保有できる限度額は総額1,800万円、うち成長投資枠は1,200万円までです。
Q2.いくら用意すればいいの?
A.買いたい銘柄の株価と、売買する数量で決まります。同じ教材では、買い付けの前に必要な概算額を取引口座へ入金しておくと説明されています。そして日本取引所グループの説明では、東証の内国株は通常100株単位での売買です。
仮の数字で置いてみます。株価1,500円の銘柄を100株なら150,000。ここに売買手数料などが加わります。必要な金額は銘柄の株価や証券会社の条件で変わるため、買付注文の前に必要な概算額を確認して入金します。
もう一つ。株価は買いたい注文と売りたい注文が出会う価格で決まり、企業の業績や経済・社会の動きで上下します。くわしい動き方は注文が結びつく仕組みをまとめた記事に書きました。値上がり益だけでなく値下がり損もあり、元本が保証されているわけではありません。僕は2020年3月、下がり続ける画面を見ていられずに底値で手放しています。損失が生活に響かないよう、生活資金と分けた余裕資金の範囲で取り組むことが大切です。
Q3.注文画面では何を決めるの?
A.決める項目は決まっています。銘柄(証券コード)、数量、値段、買いか売りか、有効期限、市場の六つです。初めて迷うのは、たぶん値段の欄でしょう。

日本取引所グループの売買成立の方法では、成行注文は値段を指定しない注文、指値注文は買いなら指定価格以下、売りなら指定価格以上で出す注文と説明されています。注文は価格優先・時間優先の原則などに従って処理され、売買の条件が合うと約定します。
注文を出せる時間も先に押さえておきましょう。
| 区分 | 立会時間 | 注文受付 |
|---|---|---|
| 前場 | 9:00〜11:30 | 8:00〜11:30 |
| 後場 | 12:30〜15:30 | 12:05〜15:30 |
株価表示の更新タイミングについて知りたい場合は、株価が15分遅れで表示される仕組みの記事も参考になります。
ここまでを、三行でまとめると?
- 証券会社に申し込み、書類を提出し、審査を経て取引口座を開く。NISAを使うなら年間投資枠と非課税保有限度額が別に決まっている。
- 買う前に概算額を入金する。東証の内国株は通常100株単位。
- 注文では銘柄・数量・値段・売買の別・有効期限・市場を指定し、条件が合うと約定する。
次に覚える言葉を一つ予告します。「受渡日」です。約定したあとに売買代金と株式を受け渡す日のことで、2024年度版の同じ教材では、約定日を含めて3営業日目と説明されています。約定して終わりではなく、取引報告書の内容を確認する作業がここに続きます。株価や配当、リスクの基本をもう一度ならべて確かめたいときは、株式投資の基本をQ&Aで整理した記事も使ってください。